アムニェカさんのファーストアルバム『Leguit』の発売、サブスク配信が開始しました。
アムニェカさんおめでとうございます!
アルバムは全部で7曲(プラスボーナストラック1曲) なんと総勢11名のクリエイターが参加しています。
どの曲も個性たっぷりでとてもかっこいい曲ばかりです。
ぴゅら子は「かがやいて」「くるりんぱ」「おそとは今日も晴レ」の3曲で参加しています。
この記事ではアルバムを聞いたざっくり感想と、ぴゅら子が演奏したベースについて語ります。
1.CDが届いた感想
アルバムをが届いた時はワクワクして開けるのがもったいないよと嘆いていましたが(ガチ)
一枚しかないし開けないわけにはいかないので開封。さっそく聞いたところ、2曲ともたずボロ泣きしてしまいましたwww
CDが届く前は、自分のベースがアルバムの中でどんな風に仕事しているかなとか、いろいろ考えていましたが、いざCDが届くと今この瞬間にアルバムが手にあるというただそれだけでいいんじゃないかというか、私が客観的に聞く必要はないんじゃないか(聞けない)と思いました。
とても聞き応えがあるアルバムに仕上がっていますので、ぜひお手にとってください。
もしくは各種サブスク配信が開始していますのでお楽しみください。
2.ぴゅら子のベース演奏について語る
※アルバムを聴きながら読んでもらえるともっと楽しめるかもしれません!
まずざっくり語らせてください
ぴゅら子が参加している曲は
「かがやいて」「くるりんぱ」「お外は今日も晴レ」の3曲です。
聞いてもらったら分かりますか?音作りが結構ガラリと違うんです。
ピッキングニュアンスと、コンプ、EQのかけ具合を微妙に調節しています。
「かがやいて」は、しっとりと全体を覆うように音像が曖昧なイメージで、ピックングで指が当たる面を大きくして演奏しています。
「お外は今日も晴レ」は反対にとてもカラっとした音で、音像がはっきりとしているイメージです。ピッキング速度を早くしてピッキング面はかなり狭く、リアで演奏しています。
「くるりんぱ」はその中間を狙っています。
CDのトラックの順番は「かがやいて」「くるりんぱ」「お外は今日も晴レ」なんですけど私が録音した順番は実は逆さまなんです。
なので実際にはカラっとした音から、だんだん音像が曖昧な音作りをしていったという感じです。
かがやいてのベースラインを語ります
「かがやいて」はもともとアムニェカさんのYouTubeチャンネルで公開していた楽曲で、リスナーとしてとても好きな曲だったので、演奏する時に客観視することがとても難しかったです。
この曲は捉えどころがないところが捉え所だという認識だったのでビート感を弱く出すように演奏しました。
ビート感を弱く出すベースって歌モノPOPSではあんまりなくて少し悩んだんですけど、ミュージカルとか、劇伴とかそっちの文脈をイメージして、エレキベースのかっこよさを引き出そうと思って演奏しました。
Bメロがとても難しくて、ベースとドラムでビートの指定が違うんですよね。
ポリリズムというかポリメーター的なアレンジなんです。円を描くような、ドラマーのブラシワークみたいなイメージでビートを捉えていてグリッサンドを多用しています。
サビでも刻まないように演奏しました。でも流石にベターと永遠と白玉弾く勇気はなかったんですよ。だからフレーズのお尻に印象的なリズムを入れました。リフみたいに聞こえるようにしたんです。変拍子でビート出さないって普通じゃないですからね。挑戦でした。
2番サビの後のギターソロでは自由に演奏しています。セッション的なイメージで演奏しました。
最後のギターソロは7拍子なんですけど、トゥンバオのリズムを応用してシンコペーションしまくりで、頭拍を演奏しない没テイクがあったりします。
くるりんぱのベースラインを語ります
ギターソロかっこよすませんか?
「くるりんぱ」は初めてデモを聞いた時に王道なバイブスを感じました。
楽曲のアレンジがとても精巧で、演奏する前から正解のベースラインが聞こえてくるという印象だったんです。
そこから、どうやってアディショナルなアイデアを吹き込めるかなぁという挑戦でした。
フレーズのメリハリには結構気を遣っていて、グリッサンドでつなぐ音、切る音など、微妙なニュアンスが楽曲の流れを作ると思っているんですよね。
結構グリッサンドでターゲットノートに到達してる音多くないですか?
このパーカッシブなだけじゃなくてメロディアスに使うグリッサンドがぴゅら子のベースサウンドの特徴の一つかもしれません。
可愛くて、ワクワクして、少し不安げで、でも前に進んで行くぞ的な決意。
そいう雰囲気をベースの技術で表現できたかなぁと思ったりします。
ハーモニクスやシンセベースなどいろんな技が飛び出してきて全体的にイキイキとしたベースラインを弾いている気がします。
3:02のサビのメロディの引用とか実はベースきっかけだったりします。ギターで拾ってくれてますね。感激!!
この曲を聴き終わったあとの感じが、アニメや漫画の最終回というか、続きがありそうな気がするんですよね。
いや、もしかしたらこれは、続きがあって欲しいっていう私の願望なのかもしれないです。
お外は今日も晴レのベースラインを語ります
この曲は多分ベース以外のパートが完成していて、ベースが最後のレコーディングだった気がします。隙間にベースを突っ込んでいくみたいなイメージで弾いたような気がします。
多分私がこういうジャンルの曲をアレンジするならベースラインから書くと思うんですよね。ベースに合わせて、別の楽器をユニゾンさせたりする気がするんですけど、この曲では全く真逆のことをしているんですね。
ドラムとリズム管楽器と歌と色々聞いて何をやっているのかしっかり考えて拾いに行かないとという感じなんですね。ちゃんと拾えてますかwww???
ドラムフレーズが2番のAでメーターモジュレーションしてるから、そのちょっと前に短めにアイデアのきっかけとなるようなメーターモジュレーションを入れたりしてるんですよw
あとこれは、私のクセみたいなもんなんですけど、ファンクビートのキレがいいように聞こえるように短めに音価を調整するようにするんですよね。この曲に合っていた気がします。
改めて自分のベースラインを振り返る
こうやって自分のベースラインを立て続けに聞いていると結構ベースラインにクセありますねw
グリッサンドとか、ラインの傾向、和音入れがち、後半でユニゾン入れがちとかね。
自分でも気がついてないクセもありそうだし、ちょっと恥ずかしくなりました。
アムニェカさんのファーストアルバムLeguitは
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